ヴィーガン&小麦不使用のクッキーを届けるクラファンに191万円の支援が集まった理由

「新しい商品を開発したいけれど、資金繰りが不安で一歩踏み出せない……」
「こだわりの素材を使っているのに、その価値をどう伝えればいいのかわからない」

そんな悩みを解決し、資金調達と同時に熱狂的なファンを獲得する手段がクラウドファンディングですよ。

宮城県産の希少な米「ササニシキ」を使い、ヴィーガン&小麦不使用のクッキーを全国へ届けたい。そんな想いを掲げて挑戦した、仙台発の菓子ブランド「CHOOSE FOODS(チューズフーズ)」のプロジェクトをご存じでしょうか。

参照:宮城のササニシキでヴィーガン&小麦不使用のクッキーをつくりたい!(CAMPFIRE

実行者の宍戸由佳氏自身が経験した「食事制限でスイーツを楽しめないつらさ」を原点に始まったこのプロジェクトは、開始直後から多くの共感を呼びました。目標金額170万円に対し、最終的には228人の支援者から191万9,500円(達成率112%)もの資金を集めることに成功しています。

本記事では、このササニシキクッキーのプロジェクトがなぜ多くの人の心を動かし、成功を収めたのか、その裏側にある戦略やリターン設計を徹底分析。これからクラウドファンディングに挑戦する事業者が、今日から実践できる具体的なポイントをわかりやすく解説します。

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目次

CHOOSE FOODS・プロジェクトの概要

参照:宮城のササニシキでヴィーガン&小麦不使用のクッキーをつくりたい!(CAMPFIRE

仙台での独立開業という挑戦

このプロジェクトの原点は、実行者である宍戸由佳氏の個人的な体験にあります。宍戸氏は自身の食事療法のために乳製品や卵が食べられなくなり、「周囲と同じスイーツを楽しめない」という孤独感や不自由さを経験しました。当時、東京には選択肢があったものの、地元・仙台には制限のある人が楽しめる菓子が少なかったことから、2018年に「CHOOSE FOODS」を立ち上げました。

さらに素材を追求する中で、宮城県産のササニシキに着目しました。一般的な米粉よりもアミロース比率が高いササニシキは、アレルギー反応の観点からもより体に優しい可能性があると考えたためです。しかし、希少なササニシキは製菓用の米粉として入手しにくく、自ら製粉して「誰でも一緒に食べられるクッキー」を形にするために資金調達を決意しました。

この取り組みは単なる商品開発だけでなく、以下の社会的な意義も内包していました。

被災地支援:仙台市新浜地区や石巻市雄勝町など、震災の被害を受けた地域の生産者と連携。
環境保全:メダカが泳ぐ田んぼで育った無農薬の「仙台メダカ米」を使用し、環境に配慮した農業を支援。
地域経済への貢献:伝統米の消費拡大や食品ロスの削減を目指す。

目標金額112%・190万円超えを達成

2020年1月から2月末にかけて実施された本プロジェクトは、目標金額170万円に対し、最終的に1,919,500円を達成。支援者数は228人、達成率112%という結果となりました。

参照:宮城のササニシキでヴィーガン&小麦不使用のクッキーをつくりたい!(CAMPFIRE

本プロジェクトの特徴は、単なるクッキー販売にとどまらず、食事制限のある人の課題解決、宮城県産ササニシキの活用、被災地支援といった複数の価値を掛け合わせた点にあります。実行者自身の体験に基づくリアルなストーリーと、地域資源を活かした商品設計が多くの共感を呼び、幅広い層からの支援につながりました。

このように本事例は、クラウドファンディングが単なる資金調達の手段ではなく、「共感を起点にファンを生み出し、社会性のある商品を広げていく仕組み」として機能した好例と言えるでしょう。

CHOOSE FOODSのクラウドファンディング実践ケース

では、なぜこのプロジェクトは多くの人々の心を動かし、支援へと繋げることができたのでしょうか。その成功要因を3つの視点から分解します。

独自性:ヴィーガン × ササニシキという明確なコンセプト

このプロジェクトの最大の強みは、その明確なコンセプトにあります。

小麦不使用・ヴィーガン対応:アレルギーや食事制限がある人でも安心して食べられるという価値を提供。
ササニシキ使用:低アミロースで体に優しいという健康面のメリットを訴求。
無農薬米:生産者のこだわりと安全性をアピール。

これにより、「誰でも楽しめる、体に優しいお菓子」という独自のポジションを確立し、誰かの課題を解決するというメッセージがターゲット層に強く響きました。

 社会性・ストーリー:応援したくなる理由の構築

クラウドファンディングにおいて、支援者は単に商品を購入するのではなく、その背景にあるストーリーに共感し、「応援したい」という気持ちで支援を決めます。このプロジェクトは、その点を巧みに突いていました。

  • 被災地支援:プロジェクトの拠点である仙台市新浜地区や石巻市雄勝町は、東日本大震災で大きな被害を受けた地域。復興への想いが支援を後押ししました。
  • 自然との共生:仙台メダカ米という、メダカが泳ぐ田んぼで育った無農薬米を使用。環境に配慮した農業を応援する意味合いも含まれています。
  • 生産者の想い:実行者である宍戸氏自身の食事療法の経験から生まれた「みんなで同じものを食べたい」という切実な願いが、多くの人の共感を呼びました。

これらの要素が掛け合わさることで、単なるクッキー購入が「被災地復興・環境保全・生産者の夢」を応援する社会的投資へと昇華されたのです。

支援メニュー(リターン)と支援者体験設計

リターン(返礼品)設計は、プロジェクトの成功を左右する重要な要素です。このプロジェクトでは、支援者の多様なニーズを想定した、非常にバランスの取れたリターンが用意されていました。

お試しコース/低価格リターン
参照:宮城のササニシキでヴィーガン&小麦不使用のクッキーをつくりたい!(CAMPFIRE
ギフトコース/中価格リターン
参照:宮城のササニシキでヴィーガン&小麦不使用のクッキーをつくりたい!(CAMPFIRE
コラボコース/中価格リターン
参照:宮城のササニシキでヴィーガン&小麦不使用のクッキーをつくりたい!(CAMPFIRE
定期便コース/高価格リターン
参照:宮城のササニシキでヴィーガン&小麦不使用のクッキーをつくりたい!(CAMPFIRE

このように、個人消費からギフト、さらにはビジネス利用までをカバーし、幅広い層が支援しやすい設計になっています。特にLTV(顧客生涯価値)を高める定期便を用意した点は、クラウドファンディングを一過性のイベントで終わらせない、継続的なファン作りへの意識の高さがうかがえます。

中⼩企業·個⼈経営者への応⽤

このCHOOSE FOODSの事例から、中小企業や個人事業主がクラウドファンディングを成功させるための普遍的な法則を3つのステップで紹介します。

目的とストーリーを明確にする

まず、「なぜこのプロジェクトを行うのか」という目的を明確にし、共感を呼ぶストーリーを構築します。ササニシキの事例のように、自社の理念や商品の背景にある物語を伝えましょう。

「誰のどんな課題を解決したいのか」を突き詰めることが、共感の第一歩です。

参加体験を設計する(リターン)

支援者が「プロジェクトの一員」だと感じられるようなリターンを設計しましょう。単なる商品の詰め合わせではなく、限定イベントへの招待や、開発プロセスへの参加など、特別な体験を提供することが重要です。

多様な価格帯を用意し、様々な形の支援を受け入れられるようにしましょう。

広報・フォローでファンを育てる

クラウドファンディングは準備で結果が決まるといっても過言ではないですが、公開してからの継続的な活動で支援の拡大が期待できます。

SNSやプレスリリース、地域メディアなどを活用して広く情報を届け、プロジェクト期間中も活動報告をこまめに行い、支援者とのコミュニケーションを深めましょう。プロジェクト終了後も、感謝のメッセージやその後の進捗を伝えることで、一度きりの支援者を長期的なファンへと育てることができます。

まとめ

ササニシキとヴィーガンクッキーの事例は、クラウドファンディングが単なる資金調達の場ではなく、生産者と消費者が直接つながり、共感を通じてブランドを構築していくための強力なツールであることを示しています。

この成功の本質は、「共感を軸とした参加型の場をデザインしたこと」にあります。あなたのビジネスにも、まだ伝えきれていない価値やストーリーが眠っているはずです。この事例を参考に、新たなファンとの出会いを創出してみてはいかがでしょうか。

クラウドファンディングで人気となりやすいプロジェクトの特徴やリターンの設計、プロジェクトページの作り方など、LeaguEではクラウドファンディングのフルサポート体制を整えています。クラウドファンディングの企画から実施まで、無料でご相談を承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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この記事を書いた人

【CF NEWS運営担当&ライター】
LEAGUEではクラウドファンディング専門メディアの運営を担当。
プロジェクトページの執筆をはじめ、物販ノウハウを学べる教育用コンテンツの制作など、多角的に情報発信を担っている。
「初心者でも理解しやすく、すぐに実践できる記事づくり」が信条。
読者に寄り添い、わかりやすく丁寧なコンテンツ設計をおこなっている。

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