野岩鉄道6050系のクラファンに2100万円超の支援を得た理由

今まで大事に使われていた思い出をなんとか後世に残したいんだけで、どうすればいいかな?

そんな課題を解決する手段の一つが、クラウドファンディングです。

鉄道車両の維持・改修には多額の費用が必要ですが、地方鉄道では人口減少や利用者減少により、その資金確保が年々困難になっています。 そのような中、野岩鉄道株式会社はクラウドファンディングを活用し、6050型車両の改修プロジェクトを実施しました。

参照:野岩鉄道に唯一残る6050型。36年走り続けた車両を改修し、後世へ(READYFOR

2,000万円を超える支援を集め、模擬運転台や畳席などを設置することに成功した本プロジェクトは、地域に愛される車両を未来へ残すという共感性の高いストーリーと明確な資金使途が成功の鍵となりました。

本記事では、このプロジェクトの概要と成功要因を、クラウドファンディング初心者にも分かりやすく解説します。

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目次

野岩鉄道6050系クラウドファンディングとは

参照:野岩鉄道に唯一残る6050型。36年走り続けた車両を改修し、後世へ(READYFOR

今回のプロジェクトは、車両を直すためのお金集めだけではありませんでした。6050型という地域に愛される車両を未来へ残すというストーリーが、多くの共感を集めたことが成功の大きな要因となっています。

なぜクラウドファンディングが必要だったのか

野岩鉄道は栃木県日光市から福島県南会津町までを結ぶ第三セクター鉄道です。新型コロナウイルスの影響で観光客が大幅に減少したことに加え、車両は製造から36年以上が経過し、老朽化が進行していました。

さらに部品調達も年々難しくなっており、通常の経営だけでは大規模改修が困難な状況でした。そこで全国の鉄道ファンや地域住民から支援を募るため、クラウドファンディングに挑戦しました。

6050系はどのように改修されたのか

このプロジェクトでは、単なる修繕ではなく「乗って楽しい観光列車」へのリニューアルがテーマでした。そのため、鉄道ファンだけでなく一般観光客にも魅力を感じてもらえる改修内容が採用されています。改修された車両は「やがぴぃカー」と名付けられ、運行されています。

最大の特徴は、本物の運転台を活用した模擬運転台です。実際の運転席を体験できるように改修することで、子どもから鉄道ファンまで楽しめる車両へ生まれ変わります。

目標金額1500万円に対し2100万円を超える支援

2022年9月に開始された本プロジェクトは、目標金額1500万円に対し、1107人の支援者から2183万円の支援を得ました。

参照:野岩鉄道に唯一残る6050型。36年走り続けた車両を改修し、後世へ(READYFOR

なぜ多くの支援を集められたの

クラウドファンディングはお金を集める仕組みではなく、共感を集める仕組みです。野岩鉄道のプロジェクトには、その成功要因が数多く詰まっています。

プロジェクト運営・3つのポイント

共感できるストーリーがあった

「6050型を残したい」このメッセージは非常にシンプルでした。鉄道ファンだけでなく、子どもの頃に乗った思い出、通勤・通学で利用した記憶、地域のシンボルを残したい気持ちなど、多くの人の感情に訴えかけました。

支援金の使い道が明確だった

プロジェクトでは模擬運転台、畳席、自転車スペース、多機能スペースなど、資金の用途が具体的に示されていました。支援者は自分のお金が何に使われるかを理解できるため、安心して支援しやすくなります。

ネクストゴールで盛り上がりを維持した

目標達成後も、トイレ改修、動画モニター設置など新たな目標を掲げました。これによりプロジェクト終盤まで話題性を維持し、さらに多くの支援を集めることに成功しています。

応援につながるリターン設計

クラウドファンディングでは、リターンの設計が非常に重要です。

お礼メール/低価格リターン
参照:野岩鉄道に唯一残る6050型。36年走り続けた車両を改修し、後世へ(READYFOR
特製乗車券/中価格リターン
参照:野岩鉄道に唯一残る6050型。36年走り続けた車両を改修し、後世へ(READYFOR
1点物/中価格リターン
参照:野岩鉄道に唯一残る6050型。36年走り続けた車両を改修し、後世へ(READYFOR
オリジナルグッズ/高価格リターン
参照:野岩鉄道に唯一残る6050型。36年走り続けた車両を改修し、後世へ(READYFOR
命名権/高価格リターン
参照:野岩鉄道に唯一残る6050型。36年走り続けた車両を改修し、後世へ(READYFOR

事例から学べるクラウドファンディング成功のポイント

成功事例には共通点があります。ここでは特に参考になるポイントを紹介します。

商品ではなく「想い」を伝える

例えば、老舗旅館の改修、地域のお祭りの継続、古民家再生、地場産業の復活なども、地域資産を未来へ残すというストーリーがあることで、多くの共感を得られる可能性があります。

支援後の未来をイメージしてもらう

今回のプロジェクトでは、改修された6050型に乗る楽しさが具体的に伝えられていました。

支援者は完成後の姿を想像できるため、支援する価値を感じやすくなります。

発信を継続する

目標達成後も活動報告やネクストゴールを発信し続けたことで、多くの人がプロジェクトを応援し続けました。クラウドファンディングでは、開始前だけでなく、公開期間中の情報発信も成功を左右する重要なポイントです。

まとめ

野岩鉄道6050系のクラウドファンディングは、老朽化した車両を修理するという目的だけではなく、地域の思い出を未来へつなぐという価値を多くの人に伝えた成功事例でした。実際に1,100人を超える支援者から約2,184万円を集め、観光列車としての魅力向上につながる改修が実現しています。

この事例から学べるポイントは、以下の3つです。

  • 明確なビジョンとストーリーを語ること
  • 支援者が自分も参加していると感じられる企画を設計すること
  • 広報・フォローを通じて、支援者を仲間に育てること

クラウドファンディングでは資金調達の仕組みだけを理解するのではなく、誰のために、なぜ実現したいのかというストーリーを丁寧に伝えることが成功への近道です。これから車両改修や地域活性化、ものづくりなどでクラウドファンディングに挑戦したい方は、野岩鉄道6050系の事例を参考に自社ならではの魅力や想いを発信してみてはいかがでしょうか。

クラウドファンディングで人気となりやすいプロジェクトの特徴やリターンの設計、プロジェクトページの作り方など、LeaguEではクラウドファンディングのフルサポート体制を整えています。クラウドファンディングの企画から実施まで、無料でご相談を承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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この記事を書いた人

【CF NEWS運営担当&ライター】
LEAGUEではクラウドファンディング専門メディアの運営を担当。
プロジェクトページの執筆をはじめ、物販ノウハウを学べる教育用コンテンツの制作など、多角的に情報発信を担っている。
「初心者でも理解しやすく、すぐに実践できる記事づくり」が信条。
読者に寄り添い、わかりやすく丁寧なコンテンツ設計をおこなっている。

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