古民家レストラン「Higuciccio」がクラウドファンディングで140%達成した理由とは

「古民家を有効活用したいんだけど、何をするにしてもお金が必要なんだよね」

そんな悩みを解決し、資金調達と同時に熱狂的なファンを獲得する手段がクラウドファンディングですよ。

奈良県橿原市で、築100年以上の古民家をリノベーションし、イタリアンレストラン「Higuciccio(ヒグチッチョ)」を開業するために行われたクラウドファンディングをご存じでしょうか。

本プロジェクトは、目標金額30万円に対して42万1,500円を集め、達成率140%、支援者39人という結果を残しました。

参照:自然・食・人を紡ぐ、奈良・古民家レストラン誕生プロジェクト!(CAMPFIRE

金額だけを見ると、数百万円規模の大型プロジェクトではありません。しかし、この事例が興味深いのは、単なる開業資金の調達ではなく、古民家再生、地元食材、自然栽培、料理人としての独立という複数のストーリーを重ね合わせ、開業前から支援者との接点を生み出した点にあります。

本記事では、奈良の古民家レストラン「Higuciccio」がどのようにクラウドファンディングを活用したのか、その背景や成功要因を整理しながら、飲食店開業や地域ビジネスに応用できるポイントを解説します。

【豪華・LEAGUEニュースレター】限定プレゼントのご案内

このメディアを読んでいただいている方限定で、マーケティング・ブランディングの実践ノウハウを詰め込んだ特典を、期間限定で無料公開しています!

今回ご用意したのは──

  • ファンに選ばれるブランド作りの戦略図解シート(PDF)
  • プロが使う!競合に埋もれない企画立案チェックリスト
  • 売上と信頼を両立させるコンテンツ設計の原則レクチャー動画

これらをすべて、公式LINE登録者限定ページにて公開中です!

目次

Higuciccio・プロジェクトの概要

参照:自然・食・人を紡ぐ、奈良・古民家レストラン誕生プロジェクト!(CAMPFIRE

今回は、奈良県橿原市で築100年以上の古民家をリノベーションし、イタリアンレストラン「Higuciccio」の開業を目指したプロジェクトを事例に、古民家レストランとクラウドファンディングの相性や成功のポイントを解説します。

料理人夫婦が実家の古民家を再生

Higuciccioを立ち上げたのは、樋口善久さん・瞳さん夫婦です。善久さんは京都の調理師専門学校を卒業後、奈良県内のミシュランの星付きイタリアンやフレンチで10年以上のキャリアを積み、現在はレストランバーのシェフを務める実力者。さらに実家の田畑を活用して自然栽培にも取り組み、「自然の恵みを生かした料理を届けたい」という想いを育ててきました。

一方、瞳さんは大阪の製菓専門学校を卒業後にフランスへ留学し、フォンテーヌブローのパティスリーで研修を経験。帰国後は三重や大阪のパティスリー・ブーランジュリーでパティシエ兼サービス担当として活躍し、現在はソムリエ資格の取得にも挑戦中です。そんな二人が選んだ舞台が、橿原市にある善久さんの実家の築100年以上の古民家でした。

単なる飲食店開業にとどまらず、

地域に眠る歴史ある建物を次世代へつなぐ
地元農家や自家菜園の野菜を活用し、地域とのつながりを生み出す
古民家のあたたかみある空間で、地域の人や遠方からの来訪者が集える居場所をつくる

というストーリーが、多くの支援者の心を動かしました。

「エシカル・イタリアン」という独自コンセプト

Higuciccioが掲げるコンセプトは「エシカル・イタリアン」。イタリア料理の技法をベースに、地元素材・持続可能性・健康への配慮という軸を持ったコース料理を提供するというものです。

農薬や化学肥料を使わない自然栽培の野菜、旬の地元食材を最大限に生かしたおまかせコースを通じて、食べることの喜びを五感で届けることを目指しています。

クラウドファンディングで140%を達成

Higuciccioのクラウドファンディングは、CAMPFIREで実施されました。目標金額は30万円。最終的には42万1,500円を集め、達成率140%、支援者数39人という結果で終了しています。

参照:自然・食・人を紡ぐ、奈良・古民家レストラン誕生プロジェクト!(CAMPFIRE

支援金は主に古民家レストランの開業に必要な設備費の一部として活用される計画です。

飲食店の開業には、物件取得費、内装工事、厨房設備、家具、備品など、多くの初期投資が必要になります。特に古民家を活用する場合は、建物の改修や安全面への配慮も必要となるため、想定以上に費用がかかるケースも少なくありません。

そのため、クラウドファンディングは資金面の補助になるだけでなく、開業前からお店の存在を知ってもらう広報施策としても有効です。

Higuciccioの事例もまさに、資金調達とファンづくりを同時に進めたプロジェクトだったといえます。

Higuciccioのクラウドファンディング実践ケース

「自然・食・人を紡ぐ」という明確なコンセプト

Higuciccioのクラウドファンディングで印象的だったのは、プロジェクト全体に一貫したコンセプトがあったことです。タイトルにもある「自然・食・人を紡ぐ」という言葉は、このプロジェクトの方向性をよく表しています。

古民家を再生するだけでなく、自然栽培の野菜や奈良の旬の食材を使い、料理を通じて人が集まる場所をつくる。その考え方は、近年注目されているエシカル消費や地域資源の活用とも相性が良いものです。

クラウドファンディングでは、何をするのかだけでなくなぜそれをやるのかが重要です。

来店につながるリターン設計

飲食店のクラウドファンディングでは、リターンの設計が非常に重要です。

Higuciccioでは応援プランのほか、ランチコース、ディナーコース、貸切プランなど、開業後の来店につながるリターンが用意されていました。

ドリンク1杯サービス/低価格リターン
参照:自然・食・人を紡ぐ、奈良・古民家レストラン誕生プロジェクト!(CAMPFIRE
ランチコース/低価格リターン
参照:自然・食・人を紡ぐ、奈良・古民家レストラン誕生プロジェクト!(CAMPFIRE
ディナーコース/中価格リターン
参照:自然・食・人を紡ぐ、奈良・古民家レストラン誕生プロジェクト!(CAMPFIRE
お野菜お届け/中価格リターン
参照:自然・食・人を紡ぐ、奈良・古民家レストラン誕生プロジェクト!(CAMPFIRE
ランチ貸切/高価格リターン
参照:自然・食・人を紡ぐ、奈良・古民家レストラン誕生プロジェクト!(CAMPFIRE

支援者にとっては単に寄付をするのではなく、オープン後に実際にお店を訪れる楽しみが生まれます。事業者にとっても、開業前の段階で来店見込みのある顧客と接点を持てるため、開業後の集客につながりやすくなります。

クラウドファンディングのリターンは単なる返礼品ではなく、プロジェクトの世界観を体験してもらう入口です。Higuciccioは古民家で味わうイタリアンという体験をリターンに落とし込むことで、支援者が開業後の来店をイメージしやすい設計になっていました。

Higuciccioから学ぶクラウドファンディング成功のポイント

成功事例には共通点があります。ここでは特に参考になるポイントを紹介します。

共感できるビジョンを一貫して伝えた

支援者は商品を購入しているだけではありません。この人を応援したい、このお店ができてほしいと思った時に支援します。

Higuciccioでは、古民家再生・地元食材・自然栽培・エシカル・イタリアンというコンセプトが一貫してプロジェクト全体に流れており、お金を出しているのではなく夢を一緒に育てているという感覚を支援者に生み出しました。

リターンが体験として設計されていた

飲食店系クラウドファンディングでは、実際に店舗で利用できるリターンが人気です。

Higuciccioのリターンは、ドリンク1杯サービス(3,000円)、ランチコース1名様・通常6,000円を5,000円で(5,000円)、ディナーコース1名様・通常10,000円を9,000円で(9,000円)というように、来店して使うものが中心でした。支援者が「利用するイメージ」を持てるため、支援につながりやすくなります。

活動報告で支援者との信頼関係を築いた

クラウドファンディングは公開して終わりではありません。

Higuciccioでは古民家の解体・改装状況を定期的に活動報告として公開し、支援者がプロジェクトの進行をリアルタイムで追える設計がなされていました。また、終了後の2026年5月の活動報告では改装が大詰めとなっていることを報告しており、クラファン後もコミュニケーションが続いています。

支援者との信頼関係を丁寧に育てる姿勢が、開業後の集客基盤にも直結します。

「関連して、クラファンのメリットとは?の記事も参考になります。」

まとめ

Higuciccioのクラウドファンディングは、築100年以上の古民家をリノベーションし、奈良県橿原市にイタリアンレストランを開業するために行われたプロジェクトです。

この事例から学べるポイントは、以下の3つです。

  • 古民家再生、食、地域、料理人の想いを一つのストーリーとして伝えたこと
  • ランチコースやディナーコースなど、開業後の来店につながるリターンを設計したこと
  • 活動報告を通じて、支援者に開業までの過程を共有したこと

Higuciccioの事例は古民家活用や飲食店開業を検討している事業者にとって、クラウドファンディングをどのように活用すべきかを示す好例といえるでしょう。特に飲食店や地域ビジネスにおいては、開業前からお店の存在を知ってもらい、想いに共感してくれる人を増やし、未来の常連客との関係をつくるためのPR戦略として活用できます。

クラウドファンディングで人気となりやすいプロジェクトの特徴やリターンの設計、プロジェクトページの作り方など、LeaguEではクラウドファンディングのフルサポート体制を整えています。クラウドファンディングの企画から実施まで、無料でご相談を承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

公式メールで受け取りたい方はこちら

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

【CF NEWS運営担当&ライター】
LEAGUEではクラウドファンディング専門メディアの運営を担当。
プロジェクトページの執筆をはじめ、物販ノウハウを学べる教育用コンテンツの制作など、多角的に情報発信を担っている。
「初心者でも理解しやすく、すぐに実践できる記事づくり」が信条。
読者に寄り添い、わかりやすく丁寧なコンテンツ設計をおこなっている。

コメント

コメントする