マタギもんぺクラファンに1000万円超の支援が集まった理由

地域の伝統文化を守りたいけれど、どうやって今の時代に届ければいいんだろう?

そんな悩みを解決する手段のひとつが、クラウドファンディングです。

ただ資金を集めるだけでなく、商品の背景にある物語や作り手の想いを届けることで、多くの人から共感と応援を集めることができます。

その好例といえるのが、CAMPFIREで実施された「山岳最強のプロ集団『マタギ』が愛用したパンツ『マタギもんぺ』復活プロジェクト」です。

参照:山岳最強のプロ集団『マタギ』が愛用したパンツ「マタギもんぺ」復活プロジェクト(CAMPFIRE

本プロジェクトは、かつてマタギが履いていたフィールドパンツ「マタギもんぺ」を、現代でも快適に履けるパンツとして復活させるために行われたクラウドファンディングです。単なる昔の衣服の復刻ではなく、阿仁マタギとの対話や検証を重ねながら、現代の暮らしにもなじむ“東北最強のフィールドパンツ”として再設計された点が大きな特徴でした。

結果として、目標金額100万円に対し、支援総額は10,154,137円、支援者数は341人、達成率は1,015%を記録。文化継承型クラウドファンディングの成功事例として注目すべき結果を残しました。

本記事では、「マタギもんぺ」復活プロジェクトがなぜ多くの支援を集めたのか、その背景や戦略を整理しながら、これからクラウドファンディングに挑戦する中小企業・個人事業主が実践できるポイントをわかりやすく解説します。

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目次

「マタギもんぺ」復活プロジェクトの概要

参照:山岳最強のプロ集団『マタギ』が愛用したパンツ「マタギもんぺ」復活プロジェクト(CAMPFIRE

まずは、マタギもんぺプロジェクトの概要について解説します。プロジェクトを始めるに至った経緯と結果から、どこに支援者が共感し、支援へと繋がったのかが見えてきます。

マタギ文化を現代につなぐ挑戦

「マタギもんぺ」復活プロジェクトを手がけたのは、岩手県一関市の株式会社京屋染物店です。京屋染物店は、祭り衣装や郷土芸能衣装の制作を通じて、長年にわたり東北の地域文化を支えてきた染物店です。

今回のプロジェクトは、秋田県阿仁町に受け継がれるマタギ文化と、東北の衣文化を未来につなぐために立ち上がりました。マタギとは、クマなどの大型獣を捕獲する技術や組織を持ち、自然と密接に関わりながら暮らしてきた山の民です。しかし、時代の変化や過疎化の影響もあり、マタギ文化は継承の課題を抱えています。

そこで本プロジェクトでは、かつてマタギが履いていたとされる「マタギもんぺ」に着目。昔の衣服をそのまま再現するのではなく、現代でも快適に履けるフィールドパンツとして再設計することを目指しました。

これは単なる商品開発ではありません。マタギ文化を「知識」として伝えるだけでなく、実際に履けるプロダクトとして日常に取り入れられる形にしたことが、本プロジェクトの大きな魅力だったといえます。

目標100万円に対し1,015万円超を達成

本プロジェクトは、2024年7月20日にCAMPFIREで募集を開始しました。目標金額は100万円でしたが、開始1日目にして目標を達成。最終的には、支援総額10,154,137円、支援者数341人、達成率1,015%という大きな成果を残しました。

参照:山岳最強のプロ集団『マタギ』が愛用したパンツ「マタギもんぺ」復活プロジェクト(CAMPFIRE

この成果は単なる数字にとどまりません。文化継承への共感と、「実際に履いてみたい」という商品への純粋な期待が同時に集まったことで、SNS上での拡散や全国各地からの応援メッセージが届き続けました。

クラファン終了後はそのまま一般販売へと移行し、プロジェクトとしての継続性も担保されています。

「マタギもんぺ」プロジェクトから学ぶ特別なリターン設計

リターンは単なる返礼品ではなく、支援者がプロジェクトの世界観に参加するための入り口です。

「マタギもんぺ」プロジェクトでは、中心となるリターンが実際の商品であるパンツだったため、支援者は“文化を応援する人”であると同時に、“マタギ文化を身にまとう人”になることができました。

記念品型リターン:思い出を形に残す

オリジナルグッズ/低価格リターン
参照:山岳最強のプロ集団『マタギ』が愛用したパンツ「マタギもんぺ」復活プロジェクト(CAMPFIRE
オリジナルシャツ/低価格リターン
参照:山岳最強のプロ集団『マタギ』が愛用したパンツ「マタギもんぺ」復活プロジェクト(CAMPFIRE
マタギもんぺ/中価格リターン
参照:山岳最強のプロ集団『マタギ』が愛用したパンツ「マタギもんぺ」復活プロジェクト(CAMPFIRE

特別体験型リターン

マタギと語らう会招待
参照:山岳最強のプロ集団『マタギ』が愛用したパンツ「マタギもんぺ」復活プロジェクト(CAMPFIRE
原画セット
参照:山岳最強のプロ集団『マタギ』が愛用したパンツ「マタギもんぺ」復活プロジェクト(CAMPFIRE

このように、九七式中戦車改の里帰りプロジェクト種類の異なるジャンル・価格帯の異なる複数のリターンを用意しました。少額でも気軽に参加できる選択肢から、高額支援者向けの特別な体験まで、幅広い支援者のニーズに応えています。

中⼩企業·個⼈経営者への応⽤

プロジェクトの成功は、偶然ではありません。そこには事前設計で8割が決まると言われるクラウドファンディングの鉄則が凝縮されていました。

目的とストーリーを「なぜ作るのか」から語る

「マタギもんぺ復活プロジェクト」が高い達成率を記録した背景には、明確な目的と一貫したストーリー設計がありました。

「資金を集めたいから」ではなく、「東北の衣文化を、単なる”昔のもの”で終わらせず、今の生活に接続できる形で次代へつなぎたい」という問題意識から語り始めている点が重要です。支援者は”お金を出している”のではなく、”文化をつなぐ挑戦を応援している”という感覚を持てたことが、初日達成という強い初速につながりました。

クラウドファンディングにおいて重要なのは「何を作るか」以上に「なぜ作るのか」を示すことです。マタギもんぺの事例は、その本質を体現しています。

支援者を「ファン」に育てる継続的な発信

プロジェクト期間中の情報発信も丁寧でした。CAMPFIREの活動報告では目標達成の感謝・開発の進捗・Q&A対応などをこまめに共有し、「支援者がプロジェクトの一員である」と感じられる設計がなされていました。

発送開始後には「#マタギもんぺ」をつけてSNSに投稿するよう呼びかけ、購入後もコミュニティ的な盛り上がりを育てようとする姿勢が見られました。

クラウドファンディングは資金調達の場であると同時に、未来の常連ファンを育てるマーケティングの場でもある——マタギもんぺの取り組みは、地方文化系プロジェクトにおけるその好例です。

まとめ

「マタギもんぺ」復活プロジェクトは、文化継承型クラウドファンディングの成功事例として非常に学びの多いプロジェクトです。この成功の背景には、以下の3つのポイントがあります。

  • マタギ文化を“現代でも履けるパンツ”として商品化したこと
  • 阿仁マタギとの対話や現地調査を通じて、説得力のあるストーリーを作ったこと
  • 支援者が文化に参加していると感じられる世界観を設計したこと

クラウドファンディングで人気となりやすいプロジェクトの特徴やリターンの設計、プロジェクトページの作り方など、LeaguEではクラウドファンディングのフルサポート体制を整えています。クラウドファンディングの企画から実施まで、無料でご相談を承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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この記事を書いた人

【CF NEWS運営担当&ライター】
LEAGUEではクラウドファンディング専門メディアの運営を担当。
プロジェクトページの執筆をはじめ、物販ノウハウを学べる教育用コンテンツの制作など、多角的に情報発信を担っている。
「初心者でも理解しやすく、すぐに実践できる記事づくり」が信条。
読者に寄り添い、わかりやすく丁寧なコンテンツ設計をおこなっている。

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