近年、アシックス、ダイキン、京セラなど、大手企業もクラウドファンディングを活用したプロジェクト展開を積極的に行っています。従来の資金調達方法とは異なり、製品やサービスを実際に市場に出した時の反応を直接確認できる手法として注目を集め、多くの成功事例を生み出しています。
これらの企業は、信頼性と革新性を兼ね備えた製品やサービスをクラウドファンディングで提案し、目標金額を大幅に超える支援を獲得しています。本記事では、誰もが名前を聞いたことのある企業がおこなったクラウドファンディングの成功事例を通じ、プロジェクトの魅力や成功要因を解説します。
アシックスのスマートシューズ EVORIDE ORPHE プロジェクト
アシックスは、日本の大手スポーツ用品メーカーとして知られており、高品質なランニングシューズで有名です。そのアシックスが開発したスマートシューズ「EVORIDE ORPHE」のクラウドファンディングプロジェクトが大注目を集めました。このシューズは、ランニングフォームやスピード、距離などをリアルタイムで解析する機能を持ち、ユーザーのパフォーマンス向上をサポートします。目標金額は300万円に設定されていましたが、最終的には4,000万円を超える支援を集め大成功に終わりました。
成功要因としては、まず製品の高い技術力とアシックスのブランド力があります。さらに、ランニング愛好者向けにターゲットを絞ったマーケティング戦略が効果的でした。また、プロランナーの川内優輝氏や元ハードル選手の為末大氏によるポジティブなフィードバックが信頼性を高め、多くの支援を集めることができました。
ダイキンのポータブルエアコン「Carrime(キャリミー)プロジェクト
ダイキンは、世界的に有名な日本の空調機器メーカーであり、高性能なエアコン製品で広く知られています。そのダイキンが開発したポータブルエアコン「Carrime(キャリミー)」は、今までエアコンの設置が難しかった洗面所、キッチン、ガレージなど、夏場にどうしても汗ばんでしまう場所でも、涼しい風で快適な空間を作ることができる製品として人気です。このプロジェクトは、目標金額1435万5千円に対して2,300万円を超える金額が集まり、大成功を収めました。
成功の秘訣は、まず製品のコンパクトさと高い冷却性能にあります。また、ダイキンの信頼性のあるブランドが多くの支援者に安心感を与えました。さらに、SNSでの口コミやレビューの共有が広がり、製品の認知度を高めることに成功しました。
進化した 京セラのセラミック包丁「cocochical 」プロジェクト
京セラは、1984年に国内メーカーとして初めてセラミックナイフを発売した会社です。その京セラが開発した新素材の包丁「cocochical」は、その斬新なデザインと高い切れ味で話題を呼びました。このクラウドファンディングプロジェクトでは、目標金額30万円に対して、最終的に2,300万円に迫る支援を集め終了しました。
成功の要因として、まず京セラの長い歴史と高い技術力があります。また、17年ぶりの素材刷新という新しさが多くのユーザーの興味を引きました。さらに、使用者の高い満足度とそのレビューが多くの人々の支持を集める結果となりました。
結論(Conclusion)
大手企業によるクラウドファンディングの成功事例から、この新しい資金調達方法の可能性と魅力が明確となりました。これらのプロジェクトは、その企業の信頼性とブランド力、製品の魅力が多くの支援を集める要因となりました。これからも、日本発の革新的なプロジェクトから目が離せません。
クラウドファンディングは、企業と消費者を結ぶ新しい接点としての可能性を秘めており、今後も多くの企業にとって魅力的な手法となるでしょう。
今回は大手企業がおこなったプロジェクトを紹介しましたが、クラウドファンディングは中小企業から個人単位でも行うことができます。とはいえ、知識があっても実際にどのようにプロジェクトを進めるかイメージが湧かないこともあります。そんな時こそ、専門家のアドバイスが力になります。LEAGUEでは、クラウドファンディングの企画から実施まで、無料でご相談を承っております。プロジェクトの成功に向けて、私たちの経験とノウハウをお役立てください。まずはお気軽にご連絡ください。
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