
新しい事業を始めたいけれど、初期投資や在庫リスクが怖い…



自社の商品やサービスに、本当に需要があるのか不安
もし、あなたがそんな悩みを抱える経営者や個人事業主なら、クラウドファンディング(以下クラファン)がその強力な解決策になるかもしれません。
特に海外ブランドの日本展開など、これまで大手企業の専売特許だった分野でも、クラファンを活用することで中小企業や個人事業主がチャレンジできる時代になりました。
この記事では、資金調達の新しい形として注目されるクラファンの基本から、それを使って自分のブランドビジネスを立ち上げるまでの流れを、たった3分で読めるように分かりやすく解説します。
クラファンは現代の効率的な資金調達方法


クラファンという言葉は聞いたことがあるけれど、実はよく知らない…という方も多いのではないでしょうか。まずは、その基本的な仕組みから解説します。
初めてでもわかる基本の仕組み
クラファンを一言で表すと
「インターネットを通じて、あなたのアイデアや商品を応援したい人から資金を集める仕組み」
のことです。
クランファンは、主に3つの登場人物で成り立っています。


実行者: あなた(事業者)
サポーター: あなたのアイデアや商品を応援してくれる人(顧客)
プラットフォーム: 両者をつなぐインターネット上のサイト(CAMPFIRE、Makuakeなど)
実行者であるあなたがプラットフォーム上でプロジェクトを公開し、それに共感したサポーターが資金を提供します。そして、集まった資金を元に商品を開発・製造し、サポーターにお返し(リターン)として届けるのが基本的な流れです。
応援購入としての新しい資金調達方法
クラファンの面白いところは、単なる買い物ではない点です。サポーターは、完成された商品を買うのではなく、「こんな商品が世の中にあったらいいな」という実行者の想いやストーリーに共感し、その実現を応援する気持ちで購入します。
つまり、まだ世にない製品の最初の購入者になれる特別感や、プロジェクトを一緒に育てていく感覚が、サポーターの心を掴むのです。これは、銀行融資や投資とは全く異なる、共感をベースにした新しい資金調達の形と言えるでしょう。
クラファンで事業を作る流れ


クラファンの流れを理解した上で、クラファンを活用した自社の新事業立ち上げやブランド構築を目指すルートについて紹介します。
ここでは、特に人気の「海外のユニークな商品を日本で販売する」ケースを例に、具体的な流れを解説します。


海外の展示会やECサイトなどで、「これは日本でも売れそう!」というユニークな商品を探します。
商品を見つけたら、メーカーに連絡を取り、日本での独占販売権(総代理店契約)について交渉します。
商品の魅力が伝わるように、ストーリーや写真、動画を用意し、プラットフォーム上でプロジェクトページを作成します。なぜこの商品を日本に届けたいのか、あなたの情熱を伝えましょう。
ページが完成したらいよいよ公開です。SNSやプレスリリースなどを活用して情報を拡散し、サポーターを集めます。
目標金額を達成したら、リターン数に応じて、メーカーへの発注や自社での商品・サービス制作をおこなってください。
リターンは確実に支援者へ届けてください。また、支援者には次のプロジェクトに関する情報などを届け、次のビジネスチャンスにつなげるアフターフォローも行います。
ブランド構築でクラファンを使う4つのメリット


クラファンを活用したブランド構築には、従来のビジネスにはない、経営者にとって嬉しい4つの大きなメリットがあります。
ここでは、クラファンを最大限に活用することで構築できる、ブランド育成のメリットについて解説します。


リスクを抑えつつ新規事業を試せる
最大のメリットは、在庫リスクを最小限に抑えられることです。
通常の物販では、まず商品を仕入れてから販売するため、売れ残りのリスクが常に付きまといます。
クラファンは、先に支援金を集めてから商品を生産・発注する受注生産に近いモデルでもあります。需要が確定してから動けるので、過剰な在庫を抱える心配がありません。
資金調達と同時に市場テスト⇒本格生産へ
プロジェクトが成功し、目標金額が集まるということは、その商品に「お金を払ってでも欲しい」と考える人がそれだけいる、という何よりの証明になります。つまり、資金を集めながら、リアルな市場の反応をテストできるのです。
ここで得られたデータは、その後の一般販売や次の商品開発における貴重な判断材料となります。
サポーター=ファン作りにつながる
クラファンを通じて支援してくれた人たちは、単なる顧客ではありません。あなたの想いに共感し、プロジェクトの初期から応援してくれた、いわば熱量の高いファンです。
彼らは商品到着後、SNSで感想を広めてくれたり、次のプロジェクトや一般販売時も応援してくれたりする可能性があります。事業の立ち上げと同時に、強力なファンコミュニティの基盤を築けるのは、クラファンならではの大きな強みです。
一般販売からブランドの認知へつながる
ECサイトなどで一般販売を開始することで、ファンはあなたのブランドを継続的に応援してくれるロイヤルカスタマーへと育ちます。
さらに、クラファンでの成功事例は、メディアや新規顧客への強力なアピール材料となり、信頼できるブランドとしての認知度を高めていくことができるのです。
クラファンは単なる資金調達ではなく、ファンと共にブランドを育てていくための第一歩なのです。
クラファンと総代理店ビジネスとの掛け算


これまで解説してきた「クラファン×ブランド構築」の中でも、特に再現性が高く、スモールビジネスにおすすめなのが海外メーカーの総代理店としてクラファンを実施するビジネスモデルです。
小総代理店ビジネスのメリット:海外メーカーの商品を独占販売できる
総代理店ビジネスはまだ日本に上陸していない海外の優れた商品をあなたが見つけ出し、日本国内での独占販売権を得てクラファンで先行販売する手法です。
例えば、海外で話題になっている画期的なガジェット、デザイン性の高いインテリア雑貨、環境に配慮したファッションアイテムなど、可能性は無限にあります。
フランチャイズのように高額な加盟金やロイヤリティは不要で、メーカーとの交渉次第では非常に低コスト・低リスクでビジネスをスタートできる点が魅力です。あなた自身の目利きと情熱で、新しいブランドを日本に誕生させることができるのです。
クラファンとの親和性とブランド構築への流れ
海外メーカーと日本総代理に関する交渉をする際は、下記のステップを踏むことが重要です。
Step1:テスト販売としてクラファンを提案する
まずはメーカーに対し、「クラファンという仕組みを使って、日本市場の反応をテストしてみませんか?」と提案します。
交渉のコツは、いきなり長期契約を求めるのではなく「プロジェクト期間中だけ」という期間限定の独占契約をお願いすること。これによりメーカー側のリスクも減り、交渉のハードルをぐっと下げることができます。
Step2:クラファンの成功を元に、本格交渉へ
そして、見事プロジェクトが成功すれば、クラファン実績は最高の交渉材料になります。
「日本の市場では、これだけの需要が見込めます」という具体的な数字を元に、継続的な独占販売契約(日本総代理店契約)へと交渉をステップアップさせるのです。
このように、クラファンをお試しの場として活用することで、メーカーとの信頼関係を築きながら、着実に日本でのブランド構築へと繋げていくことができます。
クラファン×日本総代理ビジネスの設計方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。


結論


今回は、クラファンを活用してブランドビジネスを作る方法について、その基本から具体的なメリットまでを簡潔に解説しました。
- クラファンは、共感をベースにした新しい資金調達の方法
- 在庫リスクを抑え、事前に市場テストができる
- 資金だけでなく、事業の核となるファンも集められる
クラファンは単なる資金調達の手段ではありません。リスクを抑えながら新しい挑戦をしたいと考える中小企業や個人事業主にとって、これ以上ない強力な武器となり得ます。
クラファンは自社でおこないことも可能ですが、クラファンのプロに任せることで売上が跳ね上がることも事実です。クラファンを通じて、あなたのブランドを確立し、持続的に成長させるためのパートナーとして、ぜひLEAGUEを活用してください。
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