【売れるクラファンページの鉄板法則】14の必須項目とダメな例解説

人気が出る・支援されやすいプロジェクトページの特徴

クラファンで支援が集まるページには共通する特徴があります。ここでは、特に重要な4つのポイントを紹介します。

ファーストビューの作り込み

ファーストビューとは、プロジェクトページを開いたとき最初に目に入る部分（主にタイトルとトップ画像）のことです。支援者はSNSやサイト上でプロジェクトを見つけた際、まずタイトルとメイン画像を目にします。

この第一印象で興味を持ってもらえなければ、ページすら読んでもらえません。実際にタイトルとトップ画像を見た時点で1/4の閲覧者がページから離脱するというデータもあり、ファーストビューはクリック率・離脱率を左右する極めて重要なポイントです

したがって、ファーストビューには一目で内容と魅力が伝わる工夫が必要です。

タイトルはわかりやすさと興味を引くワードを入れる

タイトルは具体的かつ興味を引くフレーズを入れましょう。独自性、新規性、権威性、読者にとってもメリットを40文字以内にまとめる（Makuakeでの基準）ことで、クリック率が大幅に向上します。

キービジュアルは世界観を表現する

キービジュアル（サムネイル）は、ページのクリックを促す最も重要な素材であり、高品質で商品の世界観が伝わるものを選びましょう。可能であれば人が写っている写真を使うと親近感が湧き支援率向上につながります。

キャッチコピーは一言で

キャッチコピーは、商品の特徴を一言で伝え、支援者の心をつかむためのものです。キャッチコピーをキービジュアル内に入れる場合は、短く・目立つよう大きめに配置しましょう。

本文のわかりやすさ

プロジェクトページの本文は長くなりがちですが、読者にとって理解しやすい構成・文章にすることが大切です。どんなに優れたプロジェクトでも、内容が伝わらなければ支援にはつながりません。

専門用語の多用や冗長な説明は避け、簡単な言葉と短い文章で要点をまとめましょう。また、伝える文章ではなく、読者に伝わる文章を書くことが重要です。

具体的には、一方的に情報を詰め込むのではなく、読んだ人が共感しやすいストーリー構成や語り口を心がけます。

成功しているプロジェクトは、「こんなお悩みありませんか？」という問いかけから文章が始まることが多々あります。

例えば、スマホポーチのプロジェクトなら「出かけるときにスマホをポケットに入れると落としそうで不安…」「バッグの中でスマホが迷子になって困る…」といった具体的な悩みを提示します。

読み手に「まさに自分のことだ！」と共感してもらうことが大切です。

文章が長く続く場合は適宜見出しや段落で区切り、箇条書き（後述の「ブレッド構成」）を用いてポイントを整理しましょう。読み手の立場に立って構成を考えることで、「最後まで読みたい、応援したい」と思わせるページに近づきます。

画像やGIFアニメーションを活用したビジュアルな説明

文字だけでなく画像やGIFを効果的に使うことで、プロジェクトの内容は格段に伝わりやすくなります。実際、文章のみのページ構成と比べて、写真・動画・図解を交えたページの理解度や興味関心度は高くなります。

たとえば、上記事例のAIマウスではGIF中にテキストを入れることで、マススでどのようなことができるか一目瞭然です。

CAMPFIREが公表しているデータでは、本文中の画像が5枚以下のプロジェクトの成功率は20%に留まった一方、6〜11枚使用したケースでは50%以上に達したというデータもあります。それだけビジュアルの情報量が支援者の判断に影響するということです。参照

クラファン各社も画像・動画の活用を推奨していますが、一方で画像/GIFの容量オーバーには注意しましょう。

適切な枚数の画像や視覚資料を用いて、読者の想像を助けるわかりやすいページを目指しましょう。

ペルソナを捉えた価値提供

プロジェクトページを作るうえで忘れてはならないのが、「このプロジェクトは誰のためで、支援者にどんなメリットがあるのか」を明確に示すことです。

プロジェクトオーナーの熱い想いも大切ですが、支援者が共感できなければ支援は集まりません。ターゲット（ペルソナ）のニーズや悩みを捉え、それを解決する価値を提示しましょう。

例えば、忙しい働き世代のための時短ガジェットのプロジェクトなら、「忙しいあなたの家事時間を半分にします」といった訴求をするなど、読み手自身のメリットとして伝えることが重要です。

ペルソナを明確に定めるためには、市場リサーチやユーザーヒアリングが重要です。以下のポイントを重点的に調査してください。

プロジェクトページ作成に必要な素材や準備

魅力的なプロジェクトページを作るためには、実際に文章構成やデザイン作成に取り掛かる前の準備が必要です。

ここでは、プロジェクトページを作る前に押さえておきたい準備の流れと、必要となる素材の種類を具体的に解説します。

リサーチと戦略づくり

クラファン成功は準備段階のリサーチ・戦略づくりで決定します。思いつきでスタートするのではなく、徹底したリサーチと戦略づくりが不可欠です。

商品リサーチ

まずは、自分が扱う商品やアイデアが市場でどのように受け止められるかを確認します。

MakuakeやCAMPFIRE内で類似プロジェクトを検索し、支援額の高いページの特徴を分析しましょう。特に支援者のコメントやレビュー欄は宝の山です。ユーザーが何に共感し、どんな不満を抱いているかが明確に見えてきます。

仕入先・交渉

海外商品を扱う場合は、メーカーや代理店とのやり取りが必須です。信頼できる仕入先を見つけ、契約・輸入コスト・納期などを明確にしておきましょう。

英語での交渉に不安がある場合は、海外交渉に長けたプロに依頼するのも有効です。LeaguEでは、海外メーカーとの交渉や資料翻訳、仕様確認まで一括でサポートしています。

競合リサーチ

一般販売されている商品の競合分析も非常に重要です。

Amazonや楽天市場などのECサイトで類似商品を検索し、以下ポイントをチェックしてください。

• 評価★4以上の商品はどんな強みを打ち出しているか
• 低評価レビューでは何が不満とされているか

例えば、「重い、電池持ちが悪い、使い方がわからない」といった不満が多いなら、自社商品でその弱点をカバーするだけで明確な差別化ポイントになります。

コンセプトやUSPの策定

取り扱う商品のUSP（Unique Selling Proposition：独自の強み）を明確に定義しましょう。

商品を魅力的に説明するためには、商品そのもの性能・特徴を語るのではなく、「商品/サービスを使用することで、どう便利になるか（Benefit）」まで落とし込むことが大切です。

例えば、「軽量素材を使用」とアピールするのではなく、「軽くて持ち運びやすく、外出先でも快適に使える」と伝えることで、支援者にとっての価値が具体的になります。

リターン設計

リターンは「わかりやすく・選びやすく・お得に感じる」設計が鉄則です。

人気プロジェクトでは、3〜5種類のリターン構成が多く、早期支援者向けの超早割や限定特典を設定することで初動の支援を加速させています。

単に割引をするだけでなく、「あなたの支援で製品が完成します」といった共感型メッセージを添えると支援率が向上します。

クラファンで売れる商品のリサーチ術については、こちらの記事で解説しています。

ページ制作に必要な素材の種類とポイント

クラファンのページ作成には、主に以下7つの素材が必要です。各サイトで推奨サイズが異なるため、事前に確認しておきましょう。

サムネイル画像（キービジュアル）

ページ一覧で最初に表示される顔となる画像です。

画質はもちろん、余白の取り方や構図、照明のバランスも印象を左右します。スマホでの自撮りや簡易撮影ではなく、できればプロカメラマンや撮影代行サービスを活用しましょう。

Makuakeでは横1600×縦900px（16:9）、CAMPFIREでは横1200×縦800px（3:2）が推奨サイズです。

本文イメージ画像

ページ中に挿入する説明画像です。単なる商品写真だけでなく、利用シーンやサイズ比較などを視覚的に見せることがポイントです。

Makuakeでは横1230px推奨、CAMPFIREでは640px推奨。容量制限（1〜2MB以内）にも注意しましょう。

プロフィール画像（実行者写真）

支援者に安心感を与える重要な要素です。

顔写真を載せることで信頼性が大きく高まり、「この人を応援したい」という共感を生みやすくなります。明るい背景で笑顔の写真がベストです。

リターン画像

支援者が実際に受け取るリターン内容をわかりやすくビジュアル化したものです。単に商品写真を並べるのではなく、価格・内容・数量を一目で理解できる構成にします。

特に、今だけ限定の割引率や限定数量など、限定性をもたせたアピールは効果的です。

見出し画像

本文の各セクションを区切る役割を果たすテキスト画像であり、本文の内容をひと言で言い表したキャッチコピーを作成してください。

Makuakeでは、横1230px推奨しています。フォントや色を統一し、ブランドイメージに一貫性を持たせましょう。

Canvaを使えば無料で見出しテンプレートを作成できます。

スライドショー画像

プロジェクト冒頭に並ぶ画像群で、商品の特徴や使い方、魅力を表現した画像類やGIFを並べてください。

Makuakeではサムネイル含め最大7枚、CAMPFIREでは最大5枚が目安です。

「使用シーン → 特徴 → リターン内容」の流れで構成すると効果的です。

メイン動画

動画は支援率を高める最重要素材です。「商品を使う様子、商品の特徴、開発者の想いや開発秘話」などを30〜90秒程度にまとめましょう。

YouTubeでアップロードし、URLを埋め込む形式が一般的です。音声やBGMのクオリティも印象に直結するため、可能ならプロ編集を検討しましょう。

動画と並んで効果的なのが、GIF（ループ再生の短い動き）です。GIFは再生ボタンを押さずに自動で動くため、ページをスクロールしている支援者の注意を引くのに最適です。

複数のGIFを使う場合はページ冒頭や各章の見せ場に絞り、視覚的なテンポを保つのがコツです。

プロジェクトページの構成要素・14ポイント

多くの支援を集めているプロジェクトページには、読者の心を動かし、購買意欲を高めるための型が存在します。

ここでは、実際にMakuakeやCAMPFIREで結果を出しているページに共通する14の構成要素を紹介します。この流れに沿って作るだけで、支援者が自然と「欲しい、応援したい！」と思うページに仕上がります。

要素1：冒頭はGIFでインパクトを出す

ページを開いた瞬間、支援者の心をつかむ部分がインパクトです。ここでは、商品の最大の特徴をGIFや短い動画で見せるのが効果的です。

たとえば、上記事例のAIマウスなら「ワンプッシュですぐに文字起こし」という文字と動きのGIFで見せるだけで、一瞬で伝わります。静止画では伝わらないスピード感・変化・体験を視覚で訴えることで、ページ滞在率が格段に上がります。

インパクトセクションの目的は、支援者がページを見た瞬間に「おっ、これは何だ？」という興味を引き出すことにあります。説明よりもまず、体感的なインパクトを与えましょう。

要素2：問題提起で支援者の悩みにアプローチ

支援者の共感を呼ぶためには、いきなり商品の説明をするのではなく、まず問題提起から始めて、支援者の身近な問題にフォーカスを当ててください。

たとえば、上記事例のAIマウスだと、日常業務で起こりうる悩みを列挙しています。

ターゲットとなる人が「あるある！」と思う日常的な悩みを3～5個提示してください。この共感が、続きを読みたくなる最初のトリガーです。

要素3：不満点からくる願望にアプローチ

ここでは、既存の商品やサービスの不満点（ブレッド）と理想の未来像（願望）を並べて提示します。

例
「従来のスマホスタンドは角度が固定で使いづらい…」⇒「もし、どんな姿勢でも見やすく調整できたら便利ですよね？」

この対比によって

「私達はあなたの悩みを理解しています」→「だからこそ、その悩みを解決できるこの商品が必要なんです」

という自然な導線が生まれます。

要素4：最大の売り・解決策を押し出す

ここでは、商品の核心を一言で伝えます。

《商品名》は、〜〜をすべて解決してくれる商品/サービスです。

AIマウスの事例ではデザイン画像で【そんな「翻訳・文字入力」のストレスをまるっと解決！】と表記して、このマウス1つで問題が解決することをアピールしています。

この一文で、何が・どう便利なのかを即座に理解させるキャッチコピーを練り上げてください。後続のセクション（特徴・データ）にスムーズに入るつなぎにもなります。

要素5：商品の魅力を5つに絞って紹介する

商品の魅力や競合との違いは、積極的に文章中で押し出してください。その際のポイントとしては、重要なポイントを5つ程度に絞ることです。あれもこれもと盛り込みすぎると印象がぼやけてしまうため、特に支援者にとって買いたい理由になる部分を厳選しましょう。

AIマウスの事例では、数ある機能・特徴の中から、ライティングの素早さや翻訳精度、使いやすさにポイントを絞っています。

各ポイントについて本文では説明文や画像・GIFを交えて解説してください。

文字だけでなくビジュアルでも伝えることで、読者の理解度と納得感が大きく高まります。

さらに、他社商品との違いを表や比較写真で見せると、競合との差別化が明確になります。視覚的に分かりやすく構成し、この商品は他よりも優れていると支援者が直感的に感じられるページづくりを意識しましょう。

要素6：専門家や使用者の声を盛り込む

客観的な信頼性を高めるために、第三者の評価を掲載します。専門家・メディア・インフルエンサーなどのコメントを紹介すると、説得力が一気に増します。

例
「ガジェット評論家 ○○氏も絶賛！」
「海外クラファンで累計1万台販売の実績！」

といった表現が効果的です。口コミやSNS投稿の引用も有効ですが、掲載許可を必ず取得しましょう。

要素7：わかりやすく使用方法を記載する

支援者が感じている不安の一つに、「購入したとして、ちゃんと使えるのかな？」というものがあります。

使用方法の説明は文字よりも画像やGIF、動画の方が分かりやすく、印象に残ります。AIマウスの事例では、マウスの設定方法をYouTube動画を埋め込んで説明しています。

「たった3ステップで完了・箱から出してすぐ使える」など、誰でも簡単に使えることをアピールして、購入後の利用に対する心理的なハードルを下げましょう。

要素8：信頼を獲得できる実績・データを出す

過去の販売実績や海外クラファンでの支援額、レビュー評価などを掲載します。

例
「Kickstarterで5,000人が支援！」
「シリーズ累計販売数10万個突破！」

AIマウスの事例では、毎年1月に米国ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー見本市・CESで人気を博していたマウスであることを紹介しています。

数字の裏付けは安心感を生みます。根拠データがない場合は、試作品テスト結果やレビューコメント抜粋などでも代用可能です。

要素9：利用シーンを数多く列挙する

どのような場面で利用できるのかを具体的にイメージさせるセクションです。

家庭内・オフィス・キャンプ・旅行中など、複数の使用場面を写真で見せましょう。

支援者は自分の生活で本当に使う機会があるのかと疑問を感じています。この部分で、購入後の理想の未来を想像させ、自分事として考えてもらうような構成としてください。

要素10：商品仕様は細かく、正確性を意識する

商品仕様（重さやサイズ、スペックなど）は、ガジェットや雑貨類では欠かせない要素です。サイズ、重量、素材、カラー、バッテリー容量など、正確な数値を明示しましょう。

商品のバリエーションがある場合は、それぞれの写真を並べ違いがわかるようにしましょう。

要素11：リターン紹介はお得感をアピール

ここでは、支援金額ごとのリターン内容をわかりやすく整理します。

画像とテキストを用いて、上記内容をわかりやすく伝えてください。特に、割引率を大きく見せることで、今すぐ支援したくなる気持ちを醸成します。

要素12：今後のスケジュールをシンプルに説明する

プロジェクトの開始時期・終了・発送予定月を明確に提示します。

このスケジュール感を示すことで、支援者は安心して支援できます。

要素13：開発ストーリーやプロジェクトにかける想いを語る

商品を開発するに至った背景や開発ストーリーを紹介するパートです。

こうしたストーリーがあると、支援者は「先進誠意、心を込めて制作に取り掛かったこの人たちを応援したい」と感じます。メーカーや開発者の想いを写真付き、動画も用意できれば積極的にアピールしてください。

実行者紹介（開発への想い）

メーカーとは別に、プロジェクトを立ち上げた実行者自身の想いを語ります。

「なぜ私がこの商品を日本に広めたいのか」など、人柄が伝わるエピソードを入れると効果的です。
可能であれば、顔写真を載せることで信頼性も高まります。

要素14：質問回答で支援者の疑問を払拭する

最後に、購入を迷っている人の不安を解消する、質問と回答項目を記載してください。

あらかじめ想定される質問をまとめておくことで、支援前の離脱を防げます。特に電子機器やファッションアイテムでは、返品保証・サイズ感や使用感、などを明確に書いておくと安心です。

ダメなページの特徴とブラッシュアップ事例

多くの支援を集めるページがある一方で、残念ながら誰にも響かず、埋もれていってしまうページも少なくありません。ここでは、ページ作成初心者が陥りがちなダメなページの特徴と、それを支援されるページに変えるためのポイントを解説します。

商品カタログ型で、読み手に響かない

本文や画像が商品のスペックや機能の説明中心となっており、実際に商品を使って生活がどう良くなるのか（ベネフィット）が伝わっていない事例です。

ダメな構成例

ダメな事例では、AIマウスの機能のみを列挙しており、その機能を使うとどうなるかが明確に表現されていません。

良い構成例

商品の機能をただ並べるのではなく、それを使うことでどんなシーンで役立つのか、どれだけ時短になるのかを伝えましょう。読者が「これは自分に必要だ」と感じられるように、使用シーンを交えた表現を心がけることがポイントです。

文字だらけで伝わりづらい

読者は商品・サービスについて何も知らない状態でページを読んでいます。そんな読者に対して、ひと目で魅力が伝わるページを作る必要があります。

ダメな構成例

ダメな事例では、AIマウスの使い方を述べているのですが、全てテキストで表現されており、理解するにしても時間がかかってしまいます。

良い構成例

実際のページ構成では、テキスト入りの画像＋本文＋GIFを使用して、本文を読まなくてもAIライティングマウスの使い方がわかる内容となっています。

画像やデザインの統一感がない

ページ全体のデザインは、プロジェクトの内容や世界観に合わせて統一感を持たせましょう。ページの見やすさや視認性の良さは、読者の熟読率や支援意欲にも大きく影響します。

画像やGIFの画質が低い

画像やGIFの質が低いと、どんなに良い商品でもページ全体の印象が安っぽく見えてしまいます。参考画像のような、ぼやけた写真や暗い照明で撮影された画像は、商品の魅力を正しく伝えるどころか、信頼性を下げてしまいます。

プロの撮影サービスを活用するか、最低でも Canva などのデザインツールを使って、見栄えの良い画像を作成することをおすすめします。

テキストフォントが統一されていない

参考画像のような、画像内のテキストやフォントが統一されていない、色使いがバラバラといったデザイン面の不統一も大きなマイナス要因です。

フォントの種類や大きさ、色味がページごとに異なると、閲覧者は無意識のうちに「まとまりがない・素人っぽい」と感じてしまいます。

配色のバランスが悪い

背景色と文字色のコントラストが低いと文字が読みづらくなり、支援者が途中で離脱する原因にもなります。

スマホユーザーも多いため、スマホでページを見た際の文字サイズや色の視認性が支援率に直結します。

自分語りが多すぎる（購買型クラファン）

クラファンでは、商品そのものよりも想いを伝えることが大事と本記事でもお伝えしました。だからといって、つい自分のストーリーを長く書きすぎてしまうケースがあります。

購買型クラファンのパターン

商品販売型クラファン（購入型）では、支援者が本当に知りたいのは「この商品が自分にどう役立つのか」であり、実行者の人生ストーリーそのものではありません。

たとえば、ページの冒頭から——
「私は昔から○○が好きで、学生時代に△△を研究していました。社会人になってもその夢を捨てられず、このプロジェクトを立ち上げました……」

といった自分語りばかりが続くと、支援者は途中で読むのをやめてしまいます。共感を得たい気持ちは大切ですが、商品のベネフィットが伝わらなければ、支援にはつながりません。

NG例
「私はこの商品を作りたいとずっと思っていました。」

OK例
「忙しいあなたが、もっと楽に作業できるように——そんな想いからこの商品を開発しました。」

主語を私からあなたに変えるだけで、読者にとっての価値が一気に明確になります。実行者の想いは大切ですが、ページ全体の10％程度に抑えましょう。

寄付型・社会的なクラファンのパターン

寄付型や社会的意義のあるクラファン（例：被災地の復興支援、動物園や歴史的施設の改修など）では話が異なります。このようなプロジェクトでは、「なぜ支援が必要なのか」「現場がどんな状況なのか」を正確に伝えることが何よりも大切です。

支援者は商品を買うのではなく、想いに共感して支援するため、ストーリーの背景説明が支援の動機になります。

ただし、ここでも自分の感情を長く語るのではなく、事実や現状を丁寧に伝え、支援がどう役立つのかを具体的に示すことがポイントです。

作り方で悩んだらクラファンのプロに相談する

ここまで、クラファンで成功するためのページ作成のコツを詳しく解説してきました。

しかし、

「自社商品の強みをどう表現すればいいか分からない」
「素材や動画の準備に時間が足りない」
「ページ構成で何度も迷っている」

など、実際には悩みどころが出てくるのが普通です。

そんなときに頼りになるのが、クラファンプラットフォームの支援サービスや、クラファン専門プロのサポートです。これらをうまく活用することで、成功確率を一段と高められます。

プラットフォーム提供のサポートを利用する

CAMPFIRE のサポートサービス

CAMPFIREは、プロジェクト制作や集客を後押しするさまざまな支援を公式に用意しています。具体的には以下のようなものがあります。

• プロジェクト制作サポート：ページ構成や画像制作を、CAMPFIREのクリエイティブパートナーが支援。ページ制作を丸ごと手伝う有料オプションもあります。 
• 集客サポート／露出強化：CAMPFIREのニュースレター掲載、トップページ掲載、広告運用などによってプロジェクトの認知を拡大する支援。 
• プロモーションツール：プロジェクト支援割引クーポンの発行、プレスリリース支援、インフルエンサーマーケティング支援など。 
• 無料／有料相談・編集支援：企画相談、ブラッシュアップ支援、ページ改善アドバイス、リターン案の提案など（無料プラン・有料プランあり） 

これらの支援を使うことで、ページの構成レベルを底上げしたり、初動の露出を伸ばしたりできます。

Makuake のサポート体制

Makuakeも、プロジェクトオーナー向けにサポート・相談窓口を設けています。

たとえば、プロジェクト掲載前に事前相談やページ構成案の確認などのサポートを受けられるケースがあり、カスタマーサポートもプロジェクト運営中に問い合わせに応じています。

LeaguEのクラファンサポートサービスを利用する

弊社LeaguEでは、クラファンに挑戦する企業様や個人事業主様を対象に、プロジェクトの企画立案からページ作成、プロモーション戦略までをトータルでサポートするサービスを展開しております。

• 企画・構想段階：商品コンセプト設計、USP策定、競合分析、ターゲット設定
• リサーチ・素材準備：海外商品のリサーチ代行、仕様チェック、仕入先交渉、サンプル調整
• ページ作成：ページ構成案作成、文案校正・ライティング、画像・動画素材の制作補助
• プロモーション設計：SNS戦略立案、広告設計、メディアリリース支援、インフルエンサー手配

これらクラファンの企画から実施にいたるまで、無料でご相談を承っておりますので、お気軽にご連絡ください。貴社の商品や事業に最も適したクラファン戦略をご提案いたします。

まとめ

今回は、クラファンで支援が集まるプロジェクトページの作成方法について、具体的な特徴から準備、14の構成要素まで詳しく解説しました。本文でもお伝えしたように、クラファンで支援を集めるために最も重要なのはページ設計です。

当然、これらのことを設計するためには、準備段階のリサーチやリターン設計も欠かせません。ページの作り込みは大変な作業ですが、ここまで作り込むことができればクラファン初心者の方でも大きな成功を掴むことは十分に可能です。

とはいえ、いきなり本記事の内容を自社だけで実行することは簡単ではありません。弊社LeaguEでは、海外商品のリサーチや海外企業との交渉、その後のクラファン実施までを含めたフルサポート体制を整えています。クラファンの企画から実施まで、無料でご相談を承っておりますので、お気軽にご連絡ください。