近年、保護猫活動に注目が集まる中で、クラウドファンディングは“猫の命を守る”手段として確実に機能しています。資金を集めるだけでなく、活動の想いや社会課題を多くの人に届ける手段として活用され、多くの共感と支援を呼んでいます。
今回はREADYFORで話題を集めた3つの保護猫支援プロジェクトを紹介します。それぞれがなぜ多くの支援を集めることができたのか。その背景には、猫の命に向き合う真摯な姿勢と、人との関係性を考えた設計がありました。
「阿波の猫を救う」第7弾。継続こそが信頼の証
徳島県で地域猫の保護・避妊去勢活動を続ける「あわねこ保育園」による第7弾プロジェクト。野良猫たちが過酷な環境で暮らさざるを得ない状況を減らすため、TNR(捕獲・不妊手術・元の場所に戻す)や子猫の保護活動を展開しています。
このプロジェクトはすでに7回目の挑戦であり、長年にわたる着実な活動と支援者との信頼関係が成果に表れています。目標500万円に対し、580万円以上を達成。“地道な活動の積み重ね”が大きな支援につながる好例です。
100匹以上の猫たちの「居場所」を守るクラファン
東京・荒川区で運営されているシェルター型保護猫カフェ「Qsmet(クスメット)」では、常時100匹以上の猫たちが保護され、里親を待っています。今回のクラファンは、猫たちの生活費や医療費、施設維持のための資金確保を目的に立ち上げられました。
このプロジェクトが支持を集めた背景には、明確な活動実績と“すべての命を見捨てない”という運営方針があります。目標550万円に対して、すでに572万円以上を達成。「自分にできることで応援したい」と感じた支援者たちの想いが形になった結果です。
人にも猫にもやさしい社会の実現へ
一般社団法人リノポポキは、ただの保護猫シェルターではなく、「人の孤独や生きづらさ」と「猫の居場所問題」という2つの課題に同時に取り組む場所を作ろうとしています。猫とのふれあいを通して、心の支えとなる“第三の居場所”の創出が目的です。
このプロジェクトは、保護猫という切り口を超えて、社会課題と向き合うビジョンが評価されました。目標300万円に対して、450万円以上の支援を集め、共感の輪が広がっています。クラファンを通じて“人の未来も猫の未来もつくる”という新しいスタイルの支援のあり方を提示しました。
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まとめ
どのプロジェクトも、単なる保護活動ではなく「未来にどうつなげるか」という視点で設計されていました。感情に訴えるだけでなく、継続性・信頼・社会性といった要素を丁寧に伝えたことが、多くの支援者の行動を引き出す原動力となっています。
クラウドファンディングは、商品力に加え、共感や信頼を得る設計が何より重要です。株式会社LEAGUEでは、こうした食の分野でのクラウドファンディング企画・設計・運用支援を多数手がけています。商品がある方も、これから開発したい方も、ぜひ一度ご相談ください。あなたの“想いある食”を、世の中に届けるお手伝いをします。
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