
LG・ASUS・京セラといった有名な組織が、なぜクラウドファンディングを活用しているの?
こう疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
クラウドファンディングといえば、一般的には新興ブランドや個人クリエイターが新しいアイデアを形にする場として知られています。しかし近年では、大企業や老舗ブランドまでもが参入し、次世代の顧客とつながる手段として注目を集めています。今回ご紹介するのは、世界的オーディオブランド「JBL」、創業459年を誇る寝具の老舗「西川」、そして新素材開発を進める「睡眠技研」の3つの挑戦。それぞれがクラウドファンディングを通して、新しい生活価値を提案しています。
JBLが誇る革新のフラグシップ「Sense Pro」


世界的オーディオブランド「JBL」がクラウドファンディングに投入した「JBL Sense Pro」は、オープン型ワイヤレスイヤホンの新たな頂点を目指すフラグシップモデルです。従来のカナル型とは異なり、耳を塞がない開放感と高音質を両立させた設計が最大の特長。外の音を自然に取り込みながら、音楽はクリアに楽しめるため、通勤・通学中やオフィスでの作業など、生活のあらゆるシーンに自然に溶け込みます。その革新性は、多くのユーザーに響き、すでに目標の100万円を大きく超え、2860万円以上を集め、1300人を超える支援者が参加しています。
このプロジェクトの注目すべき点は、世界的ブランドであるJBLが、なぜクラウドファンディングを選んだのかという部分です。既に市場で確固たる地位を築いているにも関わらず、あえてクラファンを活用するのは、ユーザーとの直接的なつながりを重視しているからこそ。製品発表の段階から支援者と体験を共有し、フィードバックを得ながら価値を磨き上げていく。クラウドファンディングを「実験場」ではなく「共創の場」として活用する姿勢は、これからの大企業の新しい戦略の一つといえるでしょう。Sense Proは単なるイヤホンにとどまらず、大企業の新しい挑戦の象徴でもあります。
459年の伝統と革新「西川 Suyara」
寝具の老舗として知られる「西川」が挑むクラウドファンディングプロジェクトが「Suyara」です。創業459年の歴史を持つ同社は、これまで数多くの高品質な布団やマットレスを生み出してきましたが、今回の挑戦は「史上最高のコストパフォーマンス」に本気で挑んだ点が大きな特徴です。高反発ウレタンと独自の設計により、しっかりとした寝心地と体圧分散を実現。さらに通気性や耐久性にも優れており、快適な睡眠環境を求める幅広い層に応えています。その結果、30万円の目標に対し、すでに1050万円以上を集め、400人を超える支援者を獲得しています。
西川の「Suyara」が支持される理由は、単なる寝具としての性能だけではありません。価格と品質のバランスを徹底的に追求し、誰もが手に取りやすい価格帯で「本当に良い睡眠」を提供しようとしている点にあります。長い歴史を持つ老舗ブランドがクラウドファンディングという新しい市場に挑むのは、伝統と革新を両立させる姿勢の表れでもあります。支援者にとっては「老舗ブランドの安心感」と「新しい挑戦への共感」を同時に得られる貴重な機会であり、クラファンの醍醐味が凝縮されたプロジェクトといえるでしょう。
未来志向の寝具「Nature Rest マットレス」
「Nature Rest マットレス」は、睡眠技研が手掛ける次世代寝具で、環境保護と極上の寝心地を両立させた革新的なプロジェクトです。使用される最先端素材は、通気性とサポート性に優れ、従来のマットレスでは得られなかった快適な睡眠体験を実現します。さらに製造工程や素材選定において環境負荷を抑える工夫が施されており、持続可能性を意識した製品開発という点でも注目されています。その結果、目標金額20万円に対し、すでに430万円以上を集め、80人を超える支援者が参加しています。
このプロジェクトが示しているのは、「寝具は単なる生活必需品ではなく、未来の環境と私たちの健康をつなぐ架け橋である」という視点です。大手企業に比べ支援者数は少なくとも、その価値は十分に大きいと言えるでしょう。クラウドファンディングを通して、自らの理念や研究成果を社会に直接届ける取り組みは、多くの共感を呼び、今後の寝具業界にも新しい流れを生み出す可能性を秘めています。持続可能性と快適性の両立を目指す「Nature Rest」は、環境意識の高まりと共に広がりを見せる挑戦的なプロジェクトです。
結論(Conclusion)


今回ご紹介した3つのプロジェクトは、それぞれ異なる分野・目的を持ちながら、クラウドファンディングという手法を巧みに活用し、多くの支援と注目を集めました。
クラウドファンディングは、もはや新興ブランドや個人だけの舞台ではありません。今回ご紹介した「JBL Sense Pro」「西川 Suyara」「Nature Rest」の3つのプロジェクトは、それぞれの分野で確かな実績を持つ企業が、未来の暮らしを提案する手段としてクラファンを選んだ好例です。共通しているのは、支援者と直接つながり、共に新しい価値を作り上げようとする姿勢です。
これらのプロジェクトに共通しているのは、「ユーザーの感情に訴えるストーリー」「ブランドの強みを活かした明確な訴求軸」「クラウドファンディングならではの共感を生む仕組み」です。クラウドファンディングは単なる資金調達の枠を超え、“共感と販売を同時に実現するマーケティングプラットフォーム”としての可能性を示しています。
株式会社LEAGUEでは、こうしたクラウドファンディングの戦略立案からページ制作、運用・プロモーションまでを一気通貫でサポートしています。クラファンを活用して商品やアイデアを世に出したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。私たちが、企画から成功までをしっかり伴走します。
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