
LIXIL・ LGエレクトロニクス・カシオ計算機といった有名な組織が、なぜクラウドファンディングを活用しているの?
こう疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
近年、クラウドファンディングは単なる資金調達の枠を超え、企画段階から支援者を巻き込み、共感を集めるマーケティング手法として注目を集めています。今回は、LIXILの「KINUAMI U」、LGエレクトロニクスの「AeroFurniture」、カシオ計算機の「DIMENSION TRIPPER」という3つのプロジェクトを紹介し、それぞれの成功要因を探ります。
スパテクが開発したKINUAMI U、全身泡シャワーという贅沢体験


LIXILとNITTO CERAが共同開発した「KINUAMI U」は、特殊な技術で瞬時に濃密な“絹泡”を生成し、肌をやさしく包み込む新感覚のシャワーデバイスです。GREEN FUNDINGで実施された今回のクラウドファンディングでは、目標金額30万円を大きく超え、約1100万円以上の支援を集めることに成功しました。集まった資金は、製品の量産体制の強化や、より多くの家庭にこの革新的な入浴体験を届けるための広報活動に活用されます。
このプロジェクトが多くの支持を得た理由は、「毎日のバスタイムをもっと心地よく」という明確なコンセプトと、ユーザーの声を反映した丁寧な製品設計にあります。製品の機能や使い方を具体的に説明し、支援者に実際の体験価値を伝えたことで、約1600人もの支援者が参加しました。
LGエレクトロニクスが提案する新しい家具家電、AeroFurnitureの未来形
LGエレクトロニクス・ジャパンは、空気清浄、照明、ワイヤレス充電、サイドテーブルの4機能を備えた多機能家具「PuriCare AeroFurniture」をテーマに、Makuakeでクラウドファンディングを実施しました。シンプルでスタイリッシュなデザインに加え、360度全方位から空気を吸引し、高性能フィルターで空気を清浄化する機能を搭載。目標金額50万円に対し、約690万円の支援を集め、140人の支援者からの応援を獲得しました。
成功の背景には、家具としての美しさと空気清浄機能の高性能を両立させ、暮らしに自然に溶け込む製品設計があります。さらに、限定デザインの天板や照明のカスタマイズ、体験イベントへの招待といったリターンを用意し、支援者に「参加している実感」を持ってもらいました。進捗報告も頻繁に行い、支援者とのコミュニケーションを大切にしたことで、信頼感を高めています。
カシオが贈る、音のデザインで暮らしを彩るハーモニージェネレーター
カシオ計算機が開発した次世代楽器「DIMENSION TRIPPER」は、直感的な操作で音楽を楽しめる新しい音楽体験を提供します。Makuakeでクラウドファンディングを実施し、製品の量産および普及に向けた資金調達を進めています。支援者は製品の早期入手やオンラインワークショップ、限定コンテンツなどを通じて、音楽の世界により深く関わる機会を得ています。
このプロジェクトが注目を集めているのは、“音楽をもっと身近に楽しみたい”という支援者の想いを具体的な体験に変える工夫があるからです。SNSや動画配信などを活用した積極的な情報発信により認知度を高め、ミュージシャンだけでなく、音楽初心者やクリエイターも巻き込むことに成功しています
結論(Conclusion)


今回ご紹介した3つのプロジェクトは、それぞれ異なる分野・目的を持ちながら、クラウドファンディングという手法を巧みに活用し、多くの支援と注目を集めました。
LIXILの「KINUAMI U」は、日常のバスタイムを豊かにする革新的な体験価値を提案し、使う人の感覚に訴えたビジョンが共感を呼びました。LGの「PuriCare AeroFurniture」は、家具としての美しさと機能性を両立させ、生活に自然に溶け込むプロダクトで支援者の参加意識を高めました。そしてカシオ計算機の「DIMENSION TRIPPER」は、音楽の楽しみ方を革新し、幅広い層を巻き込む情報発信で共感の輪を広げています。
これらのプロジェクトに共通しているのは、「ユーザーの感情に訴えるストーリー」「ブランドの強みを活かした明確な訴求軸」「クラウドファンディングならではの共感を生む仕組み」です。クラウドファンディングは単なる資金調達の枠を超え、“共感と販売を同時に実現するマーケティングプラットフォーム”としての可能性を示しています。
株式会社LEAGUEでは、こうしたクラウドファンディングの戦略立案からページ制作、運用・プロモーションまでを一気通貫でサポートしています。クラファンを活用して商品やアイデアを世に出したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。私たちが、企画から成功までをしっかり伴走します。
コメント