クラウドファンディングといえばベンチャーや個人プロダクトの印象が強い中、いま一流ブランドや老舗企業とのコラボによる“限定企画”が人気を集めています。
普段の販路では出会えない「特別な商品」が手に入る体験は、クラファンならではの魅力です。
今回は、サンリオと癒しグッズが融合した「ハグモッチ」シリーズ、小学館と銀座の老舗が生み出した高級鞄、そして資生堂fibonaブランドが贈る“洗う美容液”という、3つの注目ブランド企画プロジェクトを紹介します。
サンリオ×癒しの快眠枕「ハグモッチ」

株式会社ラキスプリードが展開する「ハグモッチ×サンリオキャラクターズ」は、サンリオの人気キャラたちと一緒に眠れる“もっちり枕”。やわらかな素材感と愛らしいデザインが、子どもから大人までの癒しニーズにマッチしています。
目標30万円に対し、すでに510万円以上の支援と340人超の応援を獲得。
成功の要因は、キャラクターの魅力を最大限に活かしながら、実用品としての快適性にもこだわった点です。
さらに、枕としての機能と“推し活”を両立できる商品性が、プレゼント・自分用問わず支持を広げました。
銀座タニザワ×小学館の“人生をともにする鞄”
『大人の逸品』編集部(小学館)と、銀座の老舗鞄店タニザワが共同開発したのが「本格ショルダーバッグ」。素材は高級ナッパレザー、機能は“日常使いの限界を超える”をテーマに設計され、職人技が随所に光ります。
目標20万円に対し、130万円以上の支援を記録。高価格帯ながらブランドへの信頼感と製品完成度の高さから即決支援が相次いだ注目プロジェクトです。
成功の理由は、銀座の老舗と出版社による“信頼のコラボレーション”という安心感と、物を長く大切に使いたい大人の価値観にしっかり寄り添った点にあります。
また、編集者ならではの語り口で伝えるプロダクトストーリーが、共感と購買動機を強く後押ししました。
洗う美容液。資生堂fibonaの“洗顔セラム”
shiseido.fibonaが手がけた「洗顔セラム」は、“洗う=削ぐ”という従来概念を変えた“美容液で洗う”という発想の新製品。洗浄後の乾燥感やつっぱりを抑え、朝の肌にふっくらとうるおいを与える、スキンケアの新定番を提案します。
目標19万8千円に対し、200個限定が即完売し、65万円超の支援でプロジェクトは完了。
成功の要因は、資生堂という圧倒的ブランド信頼を背景に、数量限定で“試せる特別感”を打ち出した点です。
さらに、“朝洗顔の再定義”という提案型の価値提供が、美容意識の高い層に響きました。
結論(Conclusion)

今回の3つのプロジェクトに共通していたのは、「知名度や実績あるブランドが、あえてクラファンで届ける理由」が明確だったことです。
商品自体の魅力はもちろん、限定性・物語性・ブランドへの共感が掛け合わさった時、クラウドファンディングならではの“強い支援”が生まれます。
クラウドファンディングは、もはや資金調達だけの場ではありません。大手企業にとってはファンとの接点を生み出すブランディング施策として、また中小企業や個人にとっては新たな市場に飛び込む強力な武器として、活用の幅が広がっています。
今回は大手企業がおこなったプロジェクトを紹介しましたが、クラウドファンディングは中小企業から個人単位でも行うことができます。とはいえ、知識があっても実際にどのようにプロジェクトを進めるかイメージが湧かないこともあります。そんな時こそ、専門家のアドバイスが力になります。LEAGUEでは、クラウドファンディングの企画から実施まで、無料でご相談を承っております。プロジェクトの成功に向けて、私たちの経験とノウハウをお役立てください。まずはお気軽にご連絡ください。
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