【クラファン】なぜこんなに売れた?JBL・Nakamichi・NOKIAの成功を徹底解剖

世界的な音響ブランドJBL、かつて多くの音楽ファンを魅了したNakamichi、そして北欧発の通信機器ブランドNOKIA。これらの名だたるブランドが、日本国内のクラウドファンディング市場において、いずれも驚異的な成果を上げています。しかも、それぞれの製品はジャンルも価格帯も異なる中で、しっかりとユーザーの支持を得ているのです。

本記事では、Greenfundingで展開された3つのプロジェクトを取り上げ、それぞれの魅力と成功要因を詳しく解説します。クラウドファンディングが「売れる場」だけでなく、「ブランドとユーザーをつなぐ場」として進化している今、その実例を紐解いていきましょう。

目次

JBL『BAR 1300MK2』|自宅が映画館に変わる、究極のシアター体験

参照:JBLシアターサウンドの最高峰を瞬時にリビングルームへ!
11.1.4ch完全ワイヤレスサラウンドシステム『BAR 1300MK2』(GREENFUNDING

『BAR 1300MK2』は、JBLが提案する11.1.4ch完全ワイヤレスサラウンドシステム。煩雑な配線を必要とせず、複数のスピーカーが自動的に接続され、驚くほどの立体音響をリビングで楽しめる仕様です。Greenfundingでは目標金額100万円に対して、すでに約5,100万円の支援を獲得しており、プロジェクトは現在も継続中。支援者の多くは、これまでのサウンドバーには満足できなかった“本格派”のユーザーです。

JBLというブランドが持つ「音の信頼性」と、「映画館のような臨場感を家庭で味わいたい」というユーザーの願望が見事に一致したプロジェクトでした。しかも、高価格帯ながらも訴求がぶれなかった点が特徴的です。製品が持つ“非日常の体験”を、具体的な生活空間に落とし込んで提案できたことで、支援者の想像力を掻き立て、購買意欲を確かなものにしました。

Nakamichi『Elite TWS700ANC』|懐かしさと最新機能を両立した、音の再会

Nakamichiが手がけた『Elite TWS700ANC』は、完全ワイヤレスイヤホンでありながら、MMCX端子によるリケーブル対応を備え、有線と無線の“音質のいいとこ取り”ができる製品です。Qualcomm QCC3071チップを搭載し、ノイズキャンセリングや音質面でも高性能。青春時代にナカミチの音に憧れた世代に向けて、「あの頃の音を、いまの技術で」と呼びかけるこのプロジェクトは、支援総額約4,500万円、支援者数は1,800人を超え、驚異的な人気を誇っています。

本プロジェクトの鍵となったのは、“ブランドが持つ記憶の再生”でした。ただのイヤホンではなく、「懐かしさ」と「新しさ」の交差点に製品を置いたことで、ユーザーにとっては“感情を呼び起こす買い物”になったのです。また、有線にも対応したことで、音にこだわるマニア層からも評価され、共感と機能性の両面で広く支持を集めました。ブランドの再活性化という意味でも、極めて成功度の高いプロジェクトといえるでしょう。

NOKIA『E3500』|“最初の一台”に選ばれる、安心とデザインの融合

『E3500』は、NOKIAが送り出すBluetooth5.0対応の完全ワイヤレスイヤホン。aptXやIPX5の防水性能も備えながら、洗練された北欧デザインで日常使いにぴったりな仕上がりとなっています。価格帯はリーズナブルながらも、しっかりとしたスペックが支持され、支援総額は約1,300万円を突破。支援者はすでに2,000人近くにのぼっており、「手軽に良い音を楽しみたい」というライト層のニーズをしっかり掴んだことがわかります。

この製品が成功した背景には、“過度なこだわりを求めないユーザー”に向けた、明快なポジショニングがあります。「とりあえず安心できるブランドのものを使いたい」というニーズに対し、NOKIAという知名度と、“ちょうどいい”価格・スペックの製品を提示できたことが、多数の支援につながりました。感度の高いユーザーではなく、生活者目線の製品提案だったからこそ、大量の支援者にリーチできたのです。

結論(Conclusion)

3つのプロジェクトに共通していたのは、すでに市場で認知されたブランドが、自社の得意領域を活かしながら、ユーザーの課題や願望にピタリと寄り添った提案をしていた点です。JBLは本格的な音響体験を家庭に、Nakamichiは過去の憧れを今の技術で再現し、NOKIAは安心して使える“最初の一台”を丁寧に届けました。いずれも“ブランドの信頼性”と“ユーザーの共感”が融合した瞬間、クラウドファンディングというステージで大きな反響を呼んだのです。

クラウドファンディングは、今や単なる資金調達を超え、ブランドの価値をユーザーと共に高めていく場となっています。プロジェクトの魅力をどのように伝え、どのように共感を獲得していくか。その問いに真摯に向き合うことが、成功への第一歩となるでしょう。

LEAGUEでは、クラウドファンディングの立ち上げから実行、販売戦略に至るまで、ワンストップで支援しています。「自社でも挑戦してみたい」「どう進めていいかわからない」といったご相談は、ぜひお気軽にお寄せください。

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この記事を書いた人

【海外ビジネス・クラウドファンディングの専門家】
MakuakeやGREEN FANDINEGといった主要なクラウドファンディングサイトとの公式パートナー。
プロジェクト平均達成率98%を誇るクラウドファンディングの専門家。
海外のニッチな展示会で日本国内未発表の優良商品を発掘し、ユニークなプロジェクトを企画することが得意。
各プラットフォームの最新情報や成功事例を取り入れた情報を提供します。

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