クラウドファンディングは、プロジェクトを企画・実行する「実行者」と、プロジェクトを支援する「支援者」に大きく分けられます。実行者は個人から企業まで幅広い層があり、意欲的にプロジェクトを立ち上げ、多くの支援を獲得するために尽力しています。
プロジェクトの成功に欠かせない支援者は、主に3つのカテゴリーに分けられます。
- 実行者が直接お願いできる人
- 知り合い
- 日本全国にいる関心層(インフルエンサーを含む)
本記事では、それぞれの支援者層が持つ動機や特徴について深く掘り下げ、あわせてプロジェクトを成功へと導くポイントを解説します。
実行者が直接お願いできる人
これはプロジェクトを立ち上げた人が直接連絡してお願いできる人のことです。例えば、家族や友人がそれに当たります。彼らはプロジェクトに直接的な関心を持ち、個人的なつながりから支援を決めることが多いです。
「こんなプロジェクトをするからぜひ協力して欲しい!」と直に会って支援を求めることができるので心強いサポーターと言えます。
海外のクラウドファンディングサイト・Kickstarterにて行われた、アーティスト・アマンダ・パーマーのアルバム制作プロジェクトでは、パーマーの長年のファン・友人・家族・SNSフォロワーが早い段階で支援に参加しました。当初の目標額は10万ドルでしたが、最終的に119万ドルの支援金を集めることに成功しました。
実行者の知り合いに拡散してもらう
ソーシャルメディアでいわゆる「口コミ」で支援して貰う方法です。彼らは実行者と直接的なつながりはないかもしれませんが、プロジェクトのアイデアや目標に共感し、支援を決めることがあります。
プロジェクトを立ち上げた人が、家族や友人、知っている人に、「プロジェクトを紹介して!」とたのんで、拡散してもらい、支援してもらいます。
例として、ある地域の伝統工芸品を守るプロジェクトが、SNSを通じて広まり、全国から支援を集めることができました。
日本全国にいる関心層(インフルエンサー含む)
こちらは家族でも知り合いでもない、オンライン上でのサポーターです。特定の分野やテーマに関心を持つ人々が含まれます。直接会ってお願いができるわけではないので支援してもらうのは簡単ではありません。いかにプロジェクトの魅力を伝えるかがポイントになってきます。
インフルエンサーにプロジェクトに関心を持ってもらえると、プロジェクトの認知度が高くなります。プロジェクトの成功を左右すると言っても過言ではありません。
日本ではまだ販売されていない便利家電に関するプロジェクトは、最新技術に敏感な人々から注目を集め、多くの支援を受けることがあります。例としては、ポータブルタイプのネッククーラーが、目標の2000%以上の応援を受けてプロジェクトを成功させることができました。
魅力的なプロジェクトやユニークなプロジェクトを作るコツは、こちらの記事で解説しています。
プロジェクト成功へのポイント
- コミュニティの構築:ソーシャルメディアを活用して、プロジェクトに関心を持つ人々とのコミュニケーションを積極的に行いましょう。
- 透明性の確保:プロジェクトの進捗や資金の使途を定期的に報告することで、信頼を築きます。
このように、クラウドファンディングの支援者は多岐にわたり、彼らの動機や背景もさまざまです。成功への鍵は、これらの異なるグループに適切にアプローチし、それぞれのニーズに応えることにあります。コミュニティの構築、透明性の確保、具体的な報酬の提供を通じて、プロジェクトを成功に導くことができるでしょう。
クラウドファンディングをより広い層の支援者に知ってもらうための具体的なアプローチは、こちらの記事で解説しています。
結論
いかがでしたか?クラウドファンディングを応援するのは身近な家族からオンライン上の知らない人まで、幅広く支援してくれることが分かりました。
プロジェクトを立ち上げたら、まずは身近な人、次に身近な人たちの繋がり、そしてオンライン上というふうに徐々に認知度を高めていくのが良さそうです。
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