クラウドファンディングの最適な掲載期間の決め方

クラウドファンディングでは、プロジェクト掲載期間を各クラウドファンディングプラットフォームの規定範囲内で自由に設定できます。プラットフォームによっては、最大90日まで掲載期間を設定することができます。

しかしある程度自由な期間でプロジェクトを募集できるといっても、最長期間で募集すればよいわけではありません。明確な理由がないままプロジェクト期間を設定していては、プロジェクトを軌道に乗せることが難しくなります。

今回はクラウドファンディングを始める際に、最適な掲載期間の考え方と決め方について紹介します。各プラットフォームごとの違いについても理解し、自社のプロジェクトにマッチした掲載期間を設定しましょう。

目次

クラウドファンディングの掲載期間はプラットフォーム・方式により異なる

クラウドファンディングを行えるプラットフォームは国内外含め、多数存在します。そしてそれぞれのプラットフォームやプロジェクトの方式により、プロジェクトの掲載期間は異なります。

クラウドファンディング・プラットフォームにより掲載期間は異なる

国内での利用者が多いMakuake、CAMPFIRE、ReadyForの各プラットフォームではそれぞれ、プロジェクトの最短、最長の募集可能期間が設定されています。

Makuake

「アタラシイものや体験の応援購入サービス」をかかげ、新商品やサービスのプロジェクトが盛んに行われているプラットフォームです。

ReadyFor

国内初のクラウドファンディングプラットフォームであり、社会貢献度が高い寄付型のプロジェクトも行われています。

CAMPFIRE

国内最大級のクラウドファンディングプラットフォームであり、商品や芸術、地域支援まで幅広いプロジェクトが揃っています。

 

プラットフォーム募集可能期間
Makuake1日〜89日
CAMPFIRE10日〜90日
ReadyFor2日〜80日

クラウドファンディング・プロジェクト方式により掲載期間は異なる

クラウドファンディングでは主に、2種類(All In型、All or Nothing型)のプロジェクト実施パターンがあります。そして、All In型かAll or Nothing型によって掲載期間は異なります。

All or Nothing 型

目標金額設定が必要で、プロジェクト期間内に設定金額に達成すると、プロジェクト実行者は応援購入額を獲得できます。目標金額に達した場合のみ、プロジェクト実行者はリターンを提供する義務が生じます。

一方期間内に目標額に達しなければ、集めた資金は支援者に返金されます。

All in 型

プロジェクト期間内に集めた資金は、目標金額に達しなくてもプロジェクト実行者が全額受け取れます。ただし、プロジェクト実行者は集まった金額にかかわらず、リターンを提供する義務が生じます。

支援者はプロジェクトが目標金額に達しなくても、必ずリターンを得ることになります。

All or Nothing 型All In型
Makuake1日〜79日
CAMPFIRE1日〜59日1日〜79日
ReadyFor1日〜59日10日〜90日

クラウドファンディングのおすすめ期間、短期型は45日

公式の推奨期間から掲載期間を考える

国内での利用者が多いMakuake、CAMPFIRE、ReadyForの各プラットフォームでは、それぞれプロジェクトの推奨期間を紹介しています。

推奨期間

プラットフォーム推奨期間
Makuake60〜90日
CAMPFIRE40日前後、初心者は45〜60日程度
ReadyFor35~45日
(目標金額100万円以内)

それぞれの推奨期間を総合すると、早いもので40日、余裕をみたものだと60日程度でのプロジェクトをおすすめします。

クラウドファンディングではプロジェクトが終了したあと、実行者は一定期間内にリターンの提供を済ませる必要があります。製品を発注、輸送などの期間が必要なことを考慮し、初めてクラウドファンディングをおこなう実行者は、リターン提供までに余裕を持った掲載期間を検討してください。

目標金額100万円以内なら45日以内がおすすめ

CAMPFIREによると、30日もしくは45日の短期間の方が資金調達に成功しやすい傾向があると紹介されています。同様に、ReadyForによると、目標金額が100万円のプロジェクトでは35~45日が平均と紹介されています。

目標金額が100万円以内のプロジェクトであれば、30~45日での短期集中的に資金を集める期間設定がおすすめです。

プロジェクトの掲載期間:長期間or短期間のメリットとデメリット

掲載期間が長いことのメリット・デメリット

長期間のプロジェクト募集は、ストレッチゴールの設定に向いています。プロジェクトの達成具合に連動して段階的にプロジェクトを拡充させ、支援者にさらなるリターンやオプションを提供することができます。

ストレッチゴールとは

もう少し頑張れば実現できる程度の難易度に設定された目標のこと。クラウドファンディングにおいては、目標金額達成後に追加で資金を募ることを意味します。

長期間のプロジェクト募集は、プロジェクトの進行中にフィードバックを受けて調整を行う余裕があります。これにより、支援者の意見を反映させながら、プロジェクト内容を改良することができます。

長期間のプロジェクト募集では、支援者がプロジェクトを見つけたとしても「まだ時間がある」と判断されてしまい、支援が後回しになる傾向があります。同様に、長期的に続いているプロジェクトは新鮮さが失われることがあります。

起案者にとっても、長期間のプロジェクト管理・維持には多くの時間と労力を要します。情報の更新や支援者とのコミュニケーション、プロモーション活動を継続する必要があり、人件費の圧迫につながります。

クラウドファンディングにおける効果的なストレッチゴールの設定方法は、こちらの記事で解説しています。

掲載期間が短いことのメリット・デメリット

掲載期間を短くした場合、最初のプロジェクト開始段階で支援者が一気に集まりやすくなる特徴があります。初動の勢いを活かして告知を行うなどの施策をおこない、資金調達の成功率を高めることができます。

掲載期間の短さは支援者にとって、「今すぐ支援をしておかないと」という限定性をもたせる効果に繋がります。支援が後回しにされること無く、迅速に支援をしてもらえるため、目標達成に繋がります。

反面、掲載期間があまりにも短いと、支援者に対してプロジェクトの進行状況が十分に伝わらない場合があります。これにより、支援者はプロジェクトの状況が読み取れず、支援者の信頼を得ることが難しくなります。

短期間の募集は、プロジェクトの準備にかける時間も制限されます。実行者側としても、募集終了後にスムーズに次のステップリターンの提供など)に移行するための準備時間が必要のため、余裕のある時間設定が重要となります。

プロジェクト掲載時の注意点

掲載日時の設定は1度きり

一度設定したプロジェクトの掲載開始日と終了日は基本的に変更することができません。不足の状況により終了を早めたり、終了時期を伸ばすことはできません。支払い期日やリターンの準備期日に十分注意して、日時の設定を行なう必要があります。

季節性プロジェクトは時期選びが重要

季節感のある商品やサービスなどは、開始時期や終了時期を季節にあわせて設定してください。好機を逃すと注目されないままプロジェクトが終了してしまいます。

余裕のある期間設定を心がける

リターン品の生産や配送など準備期間がいるサービスの場合は、余裕のある終了日を設定してください。

掲載の期間だけでなく、いつ始めていつ終わるかについても慎重に決定しましょう

結論(Conclusion)

今回はクラウドファンディングの最適な掲載期間について紹介しました。

初めてクラウドファンディングに挑戦される人は、45〜60日程度で設定することをおすすめします。目標金額が100万円以内のプロジェクトの場合は、30〜45日ほどの短期間で集中的におこなう方法も有効的です。

プロジェクトは開始時期や終了間際に支援が集中することが多いため、時節に合わせて設定するなど臨機応変に掲載期間を設定しましょう。

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この記事を書いた人

【海外ビジネス・クラウドファンディングの専門家】
MakuakeやGREEN FANDINEGといった主要なクラウドファンディングサイトとの公式パートナー。
プロジェクト平均達成率98%を誇るクラウドファンディングの専門家。
海外のニッチな展示会で日本国内未発表の優良商品を発掘し、ユニークなプロジェクトを企画することが得意。
各プラットフォームの最新情報や成功事例を取り入れた情報を提供します。

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